【保存版】チヌ釣り入門ガイド|はじめてでも1枚釣れるコツをやさしく解説

クロダイNavi 初めてのクロダイ釣り

「お父さんにチヌを釣らせたい!」
「自分でも釣ってみたい!」
そんな人のために、道具・釣り方・おすすめ時期まで全部まとめました!

 はじめに|チヌって釣るの難しそう?

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「チヌって、なんか上級者しか釣れなさそう…」
そう思って敬遠していませんか?

実はチヌ(クロダイ)は、釣り方のポイントさえ押さえれば初心者でも釣れる魚なんです。
しかも防波堤など身近な場所で狙えるので、道具さえあれば週末でも手軽に挑戦できます。

今回は、
「自分でも釣ってみたい!」
「お父さんに釣らせてあげたい!」
そんな気持ちを持っているあなたに向けて、

“とりあえず1枚釣るために必要なこと”をやさしく、リアルにお伝えします。

そもそもチヌってどんな魚?

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チヌは「クロダイ」とも呼ばれる魚で、関東では“クロダイ”、関西や瀬戸内では“チヌ”という呼び名が一般的です。

見た目は、真鯛に似たシルバーの美しい魚で、やや平べったい体型をしています。
サイズは、平均で30~45cmほど、大きいものでは50cmを超える「年無し(としなし)」と呼ばれる大物も存在します。

警戒心が強く賢い反面、タイミング次第では豪快にエサに喰いつく獰猛さと知性を併せ持つターゲット。
しかも、都市部の港や防波堤といった身近な場所でも狙えるため、初心者にもチャンスがある魚なんです。

まず知っておきたい!チヌ釣りの種類

チヌ釣りにはいくつかのスタイルがあります。
自分に合った釣り方を選ぶことで、効率よく釣果につなげることができます。

落とし込み(ヘチ・目印し)・前打ち釣り

 

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岸壁の際やテトラ帯に仕掛けをスーッと落としていき、“ドン!”と手元にくるダイレクトなアタリがたまらない釣り方です。

これは「魚を寄せる釣り」ではなく、「魚がいる場所を自ら攻める釣り」。まさに、魚との知恵比べ。

使用するのは、竿・リール・タモといったコンパクトな道具だけ。移動しながらテンポよく狙っていけるため、機動力にも優れています。

「落とし込み釣り」は大きく分けて2種類あり、

・ヘチ釣り:
針とオモリだけという超シンプルな仕掛けで、ラインや穂先でアタリを取りながら、岸壁際をテンポよく攻めていくスタイル

・目印し(スライダー釣り):
道糸とハリスの間に目印をつけ、水深(タナ)やアタリを目印で判断していくスタイル

どちらもチヌとの距離が近く、タイミングが合えばすぐ反応が返ってくる“リアルタイムの勝負”になります。

餌やタナ(水深)がピタリと合うと、一気に連発モードに突入。
時合にハマれば、1時間で2桁釣果も狙えるという、爆発力を秘めた釣法です。

フカセ釣り

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4~5m前後の竿に、リールとウキを使って行う「潮にエサを自然に流していく釣り」です。
撒き餌(まきえ)をポイントに撒き、そこにチヌを寄せ、同調させた刺し餌で食わせるという流れになります。

ウキには「玉ウキ」や「棒ウキ」などがあり、海の中の様子を“目で見る”楽しさがあるのも大きな魅力。
ウキが「スパッ!」と鋭く沈む瞬間や、「ジワ~ッ」と静かに海中へ引き込まれていくアタリは、どちらもたまらない快感です。

この釣りは、撒き餌を効かせて魚を寄せ、ポイントを作ってから釣る「待ちと攻めのバランス型」。
防波堤、テトラ帯、磯など、場所を選ばず幅広く対応できるオールラウンドな釣法でもあります。

上級者になると、

  • ウキ下(タナ)の調整
  • ウキの浮力やオモリのバランス
  • 潮流の読みと合わせ方

といったテクニックを駆使して、よりナチュラルに仕掛けを流すことで釣果を伸ばしていきます。

エビ撒き釣り

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シラサエビ(モエビ)を撒きながらチヌを寄せて釣る、シンプルで実績抜群の釣り方。
エビはチヌにとって“最高のごちそう”とも言える存在で、状況さえ合えば思いがけないほどあっさり食ってくることもあります。

仕掛けは、ウキ釣りが基本で、特に棒ウキ(立ちウキ)タイプが主流。
見た目はフカセ釣りと似ていますが、エビ撒きの最大のポイントは、「寄せエサと刺しエサが同じ」という点にあります。

これにより魚に違和感を与えにくく、食いが立てばすぐアタリが出るテンポの良さも魅力です。
また、フカセ釣りに比べてコストパフォーマンスが非常に良いのも、ビギナーに嬉しいポイントです。

  • エビ撒き釣りの魅力

    ・エサの“匂い”ではなく“動き”で魚を寄せるため、潮が効いている日ほど効果的
    ・ウキが「スパッ!」と沈む視覚的な面白さも抜群
    ・警戒心の強いチヌも、エビの自然な動きにはつい口を使ってしまう

  • コツとポイント
    ・潮の流れに沿ってエビを撒くことが大事!
    ・エサが自然に流れるラインに仕掛けを乗せましょう
    エビは撒きすぎず、“少量を、絶え間なく”が基本
    ・ハリに付けるエビは、弱っていない元気な個体を選ぶことでアタリが出やすくなります

  • フィールドとの相性も◎
    ・港湾部や河口、防波堤などのチヌの回遊がある場所ならどこでも使える万能型
    ・エビが底に溜まりやすい地形では特に効果抜群!

  • こんな人におすすめ!
    ・フカセ釣りに近い釣りを、もっと手軽に始めてみたい。
    ・エサ代を少し抑えつつ、釣果はしっかり狙いたい。
    ・とにかく「釣れて楽しい!」を体験したい。

エビ撒き釣りは、初心者でもアタリが取りやすく、釣果に結びつきやすい釣法。
寒い時期でも狙える釣りで、チヌのほかにもハネ(スズキ)、メバル、ガシラなど多彩な魚が狙えます。
まさに“釣りを楽しみたいすべての人”におすすめできる、懐の深いスタイルです。

 

チヌが釣れる場所|まずはここを狙おう!

チヌはとても身近な魚で、海のさまざまな場所に適応して生息しています。
でも、やみくもに釣っても釣果はなかなか上がりません。
まずは「釣れる場所」をしっかり知ることが、最初の1枚への近道です。

よく釣れる場所と地形の特徴

防波堤

もっとも手軽で実績も高いポイント。
防波堤の形状にもよりますが、基礎石まわり・スリット・パイル、船留めゴムの下など、障害物のある場所はチヌの着き場です。
潮通しがよく、なおかつエサが溜まりやすい「角地」は特に狙い目です。

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テトラ帯

チヌが身を隠しやすく、フジツボやカニなどのエサが豊富な場所。
落とし込みや前打ち釣りとの相性が抜群で、ベテランも通う好ポイント。

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 河口・汽水域

真水と海水が混じる汽水エリアは、チヌの活性が高まる夏~秋に特に有望。
春先から梅雨時期にかけてキビレ(キチヌ)も交じることもあります。
どちらもエビ撒き釣りやフカセ釣りで好釣果が期待できます。

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 沖の防波堤・養殖棚の周辺

潮通しが良く、エサが豊富な場所には大型チヌが付きやすい。
船が必要になることもありますが、年無し(50cm超)のチャンスも。

磯・地磯

よりワイルドな環境に適応した個体が多く、荒れ気味の潮でも活発にエサを追う傾向があります。
フカセ釣りとの相性が良く、釣れるサイズも比較的大きめで、年無し(50cmオーバー)に出会えるチャンスも。
ただし、海底の地形が複雑だったり、潮流が読みにくいポイントも多いため、ある程度の経験と観察力が必要です。
足場や安全面にも注意しながら、しっかり状況を見極めて釣るのがカギになります。

実際の釣り方|アタリの見方と合わせのタイミング

チヌ釣りで一番ドキドキする瞬間・・・。
それがアタリの出方とアワセ(針掛け)のタイミング。
ここをしっかり体感できると、釣りの面白さが一気に跳ね上がります。

ウキ釣りの場合(フカセ・エビ撒き)

ウキ釣りでは、“ウキの動きが魚からのメッセージ”です。
パターンによってチヌの反応や食い方が違うため、よく観察しましょう。

  • 「スパッ!」とウキが勢いよく消し込む → 迷わず即アワセ!
  • 「ジワーッ」とウキが沈んでいく → ラインが張って穂先にちょこっとテンションが掛かった瞬間にアワセるのがコツ!
  • 「ウキが横にズレる・戻る」 チヌがエサを咥えて移動している合図。一呼吸おいてからしっかり合わせ

※焦ってすぐ合わせてしまうと、針の食い込みが甘くスッポ抜けたり、チヌが違和感を感じて吐き出すことも・・・。
アワセは“待ちすぎず、早すぎず”が鉄則です。

 

落とし込み・前打ちの場合

アタリは手元に「コンッ」「ガツン」とダイレクトに伝わります。
その瞬間に即アワセ!が基本ですが、時には「ツツ…」と前アタリが出てから本アタリまで“待つ勇気”が必要な場面もあります。

餌を水中に落下させている際に、次の反応が出ればアタリの合図!

  • 「ラインがスーッと走る」
  • 「穂先が一瞬止まる・食い込む」
  • 「テンションがフッと抜ける(糸フケする)」

これらは、仕掛けにチヌが触っているサイン。
経験を重ねると“このアタリは掛けられる”という感覚が自然と身についてきます。

焦らずじっくり、でもチャンスは逃さず!

チヌは賢くて慎重な反面、一度スイッチが入ると大胆にエサを食ってくる魚です。
その一瞬を逃さず捉えるには、海の変化に目を配り、アタリの“兆し”に気づくことが何より大切。

「待って、見て、感じて、掛ける。」

釣る側もまた、“繊細さ”と“大胆さ”を武器に、毎回の釣行で試行錯誤を重ねていきます。
その積み重ねこそが、チヌ釣りの最大の醍醐味であり、楽しさでもあるのです。

はじめてでも安心!道具と仕掛けの選び方

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まず釣れるまでの“仕組み”が大事。高い道具はいらない。」

「道具って、最初からいいのを揃えなきゃダメなの?」

そう思って道具から入ってしまう方も多いですが、チヌ釣りの本当のスタートラインは、“釣れる仕掛けの仕組み”をしっかり理解することです。

正直な話、最初は持ち重りがどうとか、軽さがどうとかは気にしなくて大丈夫!

釣れるまでに必要なのは、竿やリールよりも、竿先から先にある、”針・ハリス・オモリ・ウキ”などの「仕掛け」なんです。

最初に揃えるべき基本道具(落とし込み or 前打ちの場合)

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道糸(ライン)

  • ナイロンまたはフロロカーボンの2~2.5号(直結の通し仕掛けが基本)
  • ヘチ釣りでは PE0.8~1号+ハリス直結でもOK(ナイロンでも可、2号程度)
  • 直結仕掛けにすることで、結び目によるトラブルを減らし、アタリもダイレクトに伝わります。

ハリスとハリ

  • ハリス:1.5~2号(通しで使用)
  • チヌ針:3~4号(状況に応じて)
  • おすすめ → 伊勢尼(黒)8~10号は、針先が鈍りにくく丈夫。
    ※岩ガニを使う前打ち釣りでは、カニ専用針(小さめ)もおすすめ

オモリ(ガン玉)

  • 基本は 2G~3Bのガン玉を針 or ハリスのすぐ上に1個打つ
  • アタリを明確に出すには、やや重めからスタートすると感覚がつかみやすい
  • スライダー(目印)釣りの場合は、エサや仕掛けの自重のみで沈ませる方が自然にアタリが出ることも
    ※潮の速さ・狙うタナ(水深)によって、オモリは常に調整する意識を

エサ(生き餌・練り餌・ワーム)

  • 主な実績エサ:
    カニ(岩ガニ・クモガニ・タンクガニなど「)
    イガイ(ムラサキ貝・ミドリイガイ・サクラガイなど)
    フジツボ
    ・パイプ虫(ナガレカンザシ)
    ・ヘラヘラ(ウスヒラムシ)

  • 状況に応じて:
    ・オキアミ・シラサエビ・ユムシなど
    ・ワーム・練り餌・コーンなども実績あり

目印(スライダー釣法の場合)

  • 道糸に発泡素材やビーズを等間隔で数個付けて視覚的にアタリを取る仕掛け(2~3m)
  • 目印が「止まる」「スッと沈む」「横に走る」=それがチヌのアタリ!
    市販の目印仕掛けでもOK。自作で色や間隔を調整する人も多いです

     

その他の装備

  • タモ網(玉網)5m前後、防波堤・テトラ帯での取り込みに必須
  • エサ箱貝やカニを入れておくケース
  • フィッシュグリップ:魚を傷めず安全にキャッチ
  • フィッシングベスト or ポーチ:仕掛けや小物をすぐ取り出せる。
    ※移動釣行が多い落とし込みでは必須アイテムです。

 

ワンポイントアドバイス

道具はシンプルでOK。
「仕掛けを落とす→タナを探る→アタリを取る→掛ける」この流れを感覚で掴むと、チヌ釣りの世界が一気に広がります!

軽量な仕掛け+潮を読む力=「数釣り」に直結する武器に!

最初は“丁寧な探り”と“重めの仕掛け”で「アタリを体感する」ことから始めましょう

 

最初に揃えるべき基本道具(フカセ釣り or エビ撒き釣りの場合)

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竿(ロッド)

  • 長さ:4~5.3mの磯竿
  • 硬さ:1.5~2号くらいがおすすめ

★選び方のポイント:
安価な竿はやや重たいので、初心者には4m前後の短めが扱いやすい
トラブルで穂先が折れやすいため、最初はやや強め(2号)の竿が安心

リール

  • 番手:2500~3000番のスピニングリール
  • ライン:ナイロン2号を巻いておけばOK

ウキ(棒ウキ or 玉ウキ)

  • 棒ウキ:細長い1.5~2号が見やすくておすすめ
  • 玉ウキ:丸型の浮力のあるウキ。
    B・2B・3Bあたりを何個か揃えると対応しやすい
    ※根掛かりやトラブルでロストすることも多いので、予備は必須!

ウキ止め + シモリ玉

  • ウキのタナ(深さ)を調整する糸またはゴム製のストッパー
  • ウキ止めの位置が見えやすいよう、シモリ玉を一つ通しておくのがおすすめ

ウキストッパー(潮受けゴムやからまん棒)

  • ウキの下につけるストッパーで、仕掛けの絡み防止&リール巻き上げ時のブレーキになる
  • 潮の抵抗でウキが自然に流れるのを助けてくれる役割も

オモリ

  • ウキの号数に合わせて同じ号数(重さ)のオモリを選ぶのが基本

ハリスとハリ

  • ハリス:フロロカーボン1.5~2号、長さは1ヒロ(約1.5m)程度
  • ハリ:チヌ針の3号が使いやすくて万能

ガン玉(ジンタン)

  • 潮が速い時、エサが浮かないようにハリスに打つ小さなオモリ
  • 基本は1~2個、B・1G~5Gあたりを使い分け
    「B」が一番重く、「5G」が一番軽いと覚えておけばOK!

 

 撒き餌・その他道具

  • 撒き餌(フカセ釣りの場合)
    オキアミ+配合エサでチヌを寄せる
    エビ撒き釣りの場合はシラサエビ(モエビ)を活かして使用

  • 補助道具
    ・バッカン:撒き餌を入れる容器
    ・撒き餌杓(しゃく):撒き餌を飛ばす専用スプーン

  • 水くみバケツ:手や道具を洗うために

  • タモ(玉網):5m前後の長さがあると安心

  • フィッシュグリップ:魚を安全につかむための道具

  • スカリ or ストリンガー:釣った魚を海に活かしておく道具

ワンポイントアドバイス

  1. 最初は「完璧な装備」じゃなくていい。釣れる仕掛けを理解することが最優先!

  2. 無理して高価な道具を買うより、仕掛けの仕組みを理解して、実釣で経験を積む方が釣れる近道です!

  3. トラブルが起きやすい“ウキ”や“ハリス”は、予備を用意しておくと安心!

まとめ|まずは“1枚釣る”喜びを味わおう

「チヌって釣るの難しそう」と感じていた方も、ここまで読み進めれば、「意外と自分にもできるかも?」と思えたのではないでしょうか。

実際、チヌは、都市部の防波堤や河口でも狙える身近な魚で、エサや仕掛けの選び方、潮の読み方さえ少しずつ身につければ、初心者でもしっかり釣果を出せるターゲットです。

 

 まずは“1枚釣る”ために大切なこと

クロダイNavi
  1. 完璧を目指さず、基本の仕掛けと1つの釣法から始める
  2. 「魚がいる場所」と「潮の流れ」に意識を向けてみる
  3. アタリが出たときの感覚を、自分の中にしっかり残す
  4. 小さな成功体験を積むことで、自信がつき、どんどん楽しくなる

あなたの「最初の1枚」は、きっと忘れられない思い出になります。
そしてその1枚が、次の2枚、3枚へと繋がり、気づけば
「釣る楽しさ」「仕掛けの工夫」「自然との駆け引き」に夢中になっているはずです。

釣れたときの笑顔は、何よりのご褒美。

自分のために、大切な人のために、今日から“チヌ釣り”を始めてみませんか?

 

さらにステップアップしたいあなたへ

クロダイNaviでは、チヌ釣り初心者からベテランまで楽しめるように、
さまざまな釣り方やクロダイの魅力をわかりやすく紹介しています。

釣りで壁にぶつかったとき、悩んだときは、ぜひ「クロダイNavi」を覗いてみてください。
あなたの釣りをもう一歩、前に進めるヒントがきっと見つかります。

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